芦屋のお好み焼・鉄板焼 あえ

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元タクシー運転手の独り言ブログ~泣いてる女性のなぐさめ方なんて知りません~

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本日もお好み焼・鉄板焼 あえ のブログページにお越しくださいましてありがとうございます。


タクシーの運転手をしていると多くのお客様と出会う事が出来るのは言うまでもありませんが、全員が全員良い人とは限りません。

そもそも私がタクシーに乗っていて『良い人』だと思うお客様は基本的に『自分にとって都合の良い人』ですね。

気前の良い人は良い人ですし、目的地を明確に言って下さる人も良い人です。


そんな感じで考えて対局にいる『悪い人』を適当に紹介していきたいと思います。

以前書いた事があるのですが、個人的にはヒットなテキストが書けたと思ったのですが、中々閲覧されていない物を参考に貼らせていただきます。

【参考】私が今に至るまでの経験①

こんなに扱いの悪いお姉ちゃんも事実存在しています。

近いうちに今まで書いたテキストのタイトルを見直してわかりやすい形に分類できればと思っています。

年頃の女の子が泣いているのは面倒臭い



タクシーに乗っていると時々ですが、泣いている女性に当たる事があります。

乗車前から既に泣いている人もいれば、乗ってきてしばらくして気付いたら泣いている人、私と話をしていたら急に泣き出す人等々様々な形ではありますが、泣いている人が面倒臭いという事実はどうやっても変わりません。


今回ご紹介するのは、私が当たった泣いている女性の中でもトップクラスに扱いの悪かった人を書いてみようと思います。

普段なら絶対取らない場所で無線を受けてみた



私は基本的に芦屋、東灘、西宮の西側を得意地域として走っていました。

その日は芦屋からご乗車のお客様がまだ夕方で電車も十分走っている時間なのにも関わらず灘近辺まで走ってくださいました。

良い時間に中距離を走らせてもらったので、ウキウキで帰路についていた時の事です。


当時はまだ音声無線だったので、無線から呼び出しがずっと聞こえていました。


基地局『〇〇大学6~7分ありませんか?』


私がその時いた場所から2,3分で着く場所です。

しかし得意地域ではないので、お迎えに行ったは良いですが『△△町までお願いします!』と言われてもわからない可能性があるので、お客様にご迷惑をお掛けするおそれがあると判断した私は無線を無視していました。

しかし無線はずっと応答車を探して呼び続けています。


基地局『10分程度でまわれる移動局ありませんか?』

基地局『10分程度、空車、空車予定車ありませんか?』

基地局『〇〇大学正門前です。回れる移動局ありませんか?』

基地局『〇〇大学正門前です。空車、空車予定車ありませんか?』


異常と言ってもいいくらい何度も呼び続けていますが、一向に応答する車はあらわれません。

普段なら音声を絞って聞かなかった事にするのですが、その日は何故か無線に手をのばしました。


私『244。』


244(ニーヨンヨン)は当時私が乗っていた移動局の番号です。


基地局『244了解!何分程度でまわれますか?』

私『5分程度。』

基地局『了解。まわってください。』


普段仕事をしない地域で無線を取って若干ドキドキしながら〇〇大学正門前をめざしました。

大学の正門前に立っていた女性



予告通り5分程度で現着した私は、正門の脇にタクシーを停車させてお客様を待つ体制にはいりました。

私の車を発見して正門近辺に立っていたお姉さんがこちらに向かって歩いてきます。


これでもかと言わんばかりに号泣している女子大学生が今回のお客様の様です。

『わんわん泣いている』という表現をするのが一番正しいのではないかと思う程泣いている女の子。

朝折角時間をかけてしたであろうメイクも崩れ過ぎてとんでもない事になってしまっていました。


最早嫌な予感しかしません。


私はあくまで平静を装いドアを開けてご乗車いただきました。

目的地を聞き出す事さえ困難な状況



ご乗車いただいた所まではよかったのですが、乗った所で号泣が治まるわけでもなく、後部座席でずっと泣いています。

乗り込む際に『ご予約のお客様ですか?』という私の問いにも『ぶぁい!』と謎の呪文で返されましたし、『お名前頂いてもよろしいですか?』という問いかけに関しては最早日本語で表すのは困難な、言葉というより音で返されました。

多分間違いないだろうと思って乗車頂いたわけですけれども、これから行き先を聞き出さなければいけません。

こんな状況の人から行き先を聞き出すというミッションは、厳しい訓練で有名なネイビー・シールズ(Navy SEALs)の軍事訓練に出てきたとしても達成できる人はいないに違いありません。

しかし私は果敢にもその女の子に話しかけてみました。


私『お客様、どちらまで行かせていただきましょうか?』


極々自然に、特に何も問題がないかの様に私は声をかけました。

そんな私の問いかけに対して『うぅぅぅ、ぶぁぁぁぁん!』と謎の呪文で応対してきます。

念のため聞いておきますが『うぅぅぅ、ぶぁぁぁぁん!』という地名は存在していませんよね?

私の勉強不足で知らなかっただけなら恥をさらしているだけのテキストになってしまいますからね。


その呪文が地名では無いという仮定でテキストを続けます。

何を聞いても同じような返しで涙はすごいは鼻水はすごいはで私も困っていました。

私は困ってしまいその場で10分以上経過してしまいました。


すると無線がなりました。


基地局『244どうぞ。』


やりとりが長すぎて乗車コールを入れ忘れていたために、基地局から問いかけが入りました。


私『はいどうぞ。』

基地局『244現着していますか?』

私『244ご乗車です。』

基地局『244了解。お気をつけて。』


行き先がわからないからまだ走り出せませんけどね!

何がお気をつけてだ。

これだけ泣いている人から電話がかかってきていたなら現着前に言ってくれれば心の準備も出来ていたのにもかかわらず、何の情報もなく現着した私は困惑する事しかできません。

しかしよくこの状況でお迎え先が聞き取れたなと感心してしまいました。

落ち着いてきた女の子



私の前で泣いていた所で何の解決にもならなければ、家に着く事もありません。

それにようやく気付いてくれたのか、女の子は少し落ち着いてきた様に見えました。

横隔膜が痙攣しっぱなしなのか、信じられないくらいヒックヒック言っていますが、私は今がチャンスだと思い、目的地を聞きました。


しかし、ヒックヒックが激しすぎて全然しゃべれない様です。

途中から息吸い過ぎて爆発するんじゃないかと思うくらいヒヒヒヒヒヒヒックみたいになってるし、状況が好転しているのか悪化しているのかわからない状況です。


しかし彼女の口からやっと目的地が出てきました。

しかもその町名は東灘で私の得意としている地域でした。

ただ、そこからは割と距離があったので、15分以上彼女を乗せて車を走らせなければいけません。

私はただひたすらに目的地に向けて車を走らせました。

目的地までの会話で急に怒り出す女の子



黙々と車を走らせていると女の子は私に声を掛けてきました。


女の子『何で泣いてるのに理由とか聞かないんですか?』


聞く必要が全くない上に微塵も興味がないからですという本音を言えるはずもなく、私は適当に返しました。


私『その様な事を聞くと失礼かと思いましたので避けていました。』


本当は気にしていたけど、プライベートな部分には足をいれませんよ的なニュアンスでいいましたが、本音は先述の通りです。

すると彼女はいきなり声を荒げて怒鳴ってきました。


女の子『どうせあんたも私の事ブスやと思ってるんやろ~~!!ぶぁぁぁぁぁぁん!!!』


『何なんだこの面倒臭い女は。』と思わず倒置法も出てしまいますよね。

しかし私は冷静に、とても静かに答えました。


私『そんな事ありませんよ。お会いしてから今の瞬間までその様に思った事はありません。』


まぁバックミラー越しに見ている時間が大半なので、ほとんどどんな顔しているかなんて見ていませんけどね。

すると彼女はさらに大きな声で言いました。


女の子『じゃぁ私と付き合ってよ!!


とりあえずそろそろ黙ろうか。

最早意味がわかりませんよね。

当時の私は運転手としては若い28歳でしたが、これがおじいちゃんの運転手だったらどうするつもりだったのでしょうね。

しかし20代になったばかりであろう年齢の女の子がついさっき会ったばかりのタクシー運転手のオッサンにいきなり告白するなんてどれ程の事があって、どんな心境なのか若干興味わきますよね。

私は彼女に声を掛けてみました。


私『落ち着いてください。何があったんですか?私で良ければお聞きしますよ。』


すると彼女は私に聞いて欲しかったかのようにマシンガンの様に話しはじめました。

細かい部分までは覚えていないので、彼女が言いたかった事をまとめて箇条書きにしてみます。


・つい30分程前に告白したけれどもフラれた。

・生まれて一度も男性とお付き合いをしたことがない。

・自分の顔が嫌いで仕方ない。

・自分の体形も嫌い。

・告白した相手とはゼミが同じでもう学校に行けないからやめたい。

・とにかく誰でもいいからデートがしてみたい。

・この先、生きていく自信がない。


というような、おおよそネガティブと思われる発言を、一度の会話でこれほど盛り込まれているモノを聞いたのは後にも先にもこの時だけです。

さて、そろそろ目的地が近づいてきています。

この苦痛な時間もそろそろ終わりを迎えようとしています。

私は話しをまとめてもらう為に声をかけました。


私『そろそろ目的地に到着しますが、どの辺りに着けさせていただきましょうか?』


もう君との話は終わりだ。

さっさと荷物と話をまとめて降りる準備をしてくれよ。という気持ちを込めて言いました。


女の子『嫌だ。一人になりたくない!!ぶぁぁぁぁん!!!』


嫌だ、早く一人にしてくれ。というのが私の気持ちでしたが、言えるはずもなく答えました。


私『ではどの様にさせていただきましょうか?可能な限りお客様の思う通りにさせていただきます。』


可能な限り』という文言を入れて最悪の状態だけは回避できる様にしておきました。


女の子『一旦止めてください。』


とりあえず車を止めました。

沈黙が続きます。

私にとってはただただ苦痛な時間が流れています。

後部座席ではまたシクシク泣き出しています。

車は止まってもメーターは止まっていないので、料金だけは加算されていくのが私にとって唯一の救いです。

もうどうしたら良いのか全くわかりません。

なる様にしかならないと腹をくくって彼女が落ち着くまで待機する事にしました。


女の子『私を殺してください。』


突拍子もない事を言う子です。

絶対無理に決まってるじゃないですか。


私『それは出来ません。死んでも良い事ありませんよ。』

女の子『生きてても良い事なんてありません!』


まさかの予言が出ました。


私『私はお客様が生きようが死のうが特に影響はありません。ただ、もったいないと思うし、私は人を殺せる根性もありません。残念ですが他を当たってください。』


もういよいよ適当です。

関わりたくないという思いが前面に出てしまって、他人に押し付けようと考えていました。

すると彼女は言いました。


女の子『じゃあ自殺出来る場所に行ってください。』


そんなもんどこでも出来ます。

今この場所で降りた所で自殺は可能ですし、何なら今車の後部座席に座っている状態でも自殺は可能です。


私『いや、だから、そんな事言われても無理ですとしか言えません。』


若干イライラしてきているので、言葉が荒くなってきはじめています。

かといって、この状況でこの子を適当に放り出すのも気が引けます。

この話をしたら大抵の人が『お前優しいな!』とか言いますが、全然視点が違います。

私はもし何かのミスで私のせいで死んだみたいな事になるのが嫌なだけです。

ただただそれだけの事で、それ以上でもそれ以下でもありません。

最終的にどうしたの?



私自身もうどうでも良くなってずっと止まっていました。

気のすむまで好きにすれば良い。どうせメーターは上がり続けている。

心の支えのメーターさんが動いてくれているので私に怖い物なんてありません。

『俺の時間を金で買えばいいさ!』と思いながらただただ一直線に前を見つめていました。

すると彼女は私に声を掛けてきました。


女の子『運転手さん。おしっこ行きたい。』

私『近くのコンビニでも行きましょうか?』

女の子『家じゃないと出来ない。』


よし!やっと家に帰ってくれる!!

私はただただうれしくて家の場所を聞いて走り出しました。

家の前まで着いたので、メーターを止めて清算してもらいました。

金額も通常で走った料金よりも倍近い金額になっていますが、本人気にしていないようなので心を痛めずにいただくことができました。


私『ありがとうございました!またお願いします!』


といつものノリよりも40%増くらいの明るさで言いました。


女の子『じゃあ明日の朝8:30にここに来てください。学校まで行きます。もしその時間に出てこなかったら部屋で死んでるので警察に通報してください。』


最後の最後まで厄介な女の子でしたが、私は答えました。


私『かしこまりました。間違いなくそのお時間にお迎えに上がりますので絶対に出てきてください。出てくるまで待っていますから!』


彼女はその日から私がタクシーを降りる日まで私のお客様として私の車を使い続けて頂きました。

あとがき



今回のテキストを書くにあたって、ご本人様に許可を得ています。

大学もしっかり卒業され、一流と言っても差支えの無い企業に就職され、私のタクシー人生の最後のお客様となってくださいました。

最後のご乗車はご自宅から近所のコンビニまでというビックリするくらいの短距離でしたが、私にとってはとてもうれしいご乗車でした。


最後のご乗車は当時では一切考えも出来なかった3名でのご乗車となりました。


彼女と旦那様とお子様です。


私にとってはとても思い入れの深いお客様の一人です。

流石に連絡を取り合うという程の間柄ではありませんが、店にも一度顔を出してくださいました。

UPの報告も当然させていただきますので、間違いなく読んでいただけると思っているので、一言彼女に向けて最後に書かせていただきます。



結婚式の招待をお断りして申し訳ありませんでした。

今後貴女の人生に幸多からん事をお祈りしております。



タクシー運転手は精神的にキツイ仕事ではありますが、この様な出来事も極稀ですが存在しているので私にとってはとても楽しい仕事でした。

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